品川の開東閣で藤見の会
2016-04-30


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昨年の秋、友の会の「浮世絵を歩く」で品川をまわったとき、御殿山の旧史跡と大通りを挟んだ広大な森が見えました。正門は閉まっていて、三菱の施設であることがわかる程度でした。ここが「開東閣(かいとうかく)」という施設で、もとは三菱財閥の創始者・旧岩崎家の高輪別邸で現在も三菱グループの集会の場としてつかわれていることは後でわかりました。

ここはもともと旧将軍ゆかりの御殿山の一部で、明治に入り首相・伊藤博文の邸宅となり、明治33年に岩崎家が買い取り現在に残る洋館を建設したという歴史のある場所です。ということで普段は公開されていませんが、年に1回、4月の末に庭園にある樹齢400年のフジの花を見る―藤見の会ということで、招待券が必要ですが、関係のないものも入館でき、庭園や洋館内部を見学することができます。

今回、娘の関係で招待券が手に入り、関係者に交じって入館できました。中にはいると、ヒマラア杉やメタセコイアの大樹にに囲まれて芝生の広場。その向うに西洋のお城を思わせる巨大な石造りの西洋館がそびえています。戦災の跡を修復して明治44年の概観をそのまま保っているそうです。内部は改装され、会議やパーティが開催できるいくつもの豪華な部屋が続いています。

一角には、海側の崖線を利用した日本庭園と大きな茶室もつくられています。都心の一等地にこれだけの土地を所有している三菱グループですが、最近は、自動車、造船、商事と問題続出です。そのせいではないでしょうが、守衛さん、メイドさん、案内係のひとたちは、非常に丁寧な対応でした。の日の料理担当のコックさんも出てあいさつしていました。

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